デジタルサイネージをワイヤレス化する一歩前進、Digital Viewが13.3インチのe-ペーパーディスプレイを発表しました。このディスプレイは、市場で初めてWi-Chargeの赤外線技術を使用しています。シリコンバレーの企業Digital Viewは、赤外線を通じてワイヤレスで電力供給が可能なフルカラーe-ペーパーディスプレイを初めて発表しました。この技術は、イスラエルのスタートアップWi-Chargeによって開発され、数年間利用可能でしたが、これまで主にWi-Charge自身のLCDベースの棚上ディスプレイで使用されていました。赤外線充電のe-ペーパーディスプレイへの統合により、会議室予約システムやさまざまなPOS(販売時点情報管理)インストールなど、ワイヤレスデジタルサイネージのアプリケーションの可能性が広がります。空中で給電e-ペーパーディスプレイは静的なコンテンツのみを表示し、画像が変わるときだけエネルギーを消費するため、通常はバッテリーだけで運用できることが多いです。しかし、Wi-Chargeの技術を使用すれば、バッテリーの交換も不要になります。最大10メートル離れた場所にある赤外線送信機が、ディスプレイに継続的に電力を供給します。Wi-Chargeは、5インチと7インチの棚上モデルを提供しており、10インチ版も開発中とされています。Wi-ChargeのCEOであるOri Morによれば、赤外線電力供給は技術的には大型LCDディスプレイにも適用可能ですが、近い将来においてワイヤレスの大型フォーマットディスプレイ(LFD)が経済的に実現可能であるとは考えていないそうです。e-ペーパーディスプレイは非常に少ないエネルギーしか消費しないため、単一の赤外線送信機で複数のディスプレイを同時に操作することが可能です。これには大サイズのディスプレイも含まれます。Digital ViewとWi-Chargeは最初に13.3インチモデルを投入し、これが小型ディスプレイが多数必要とされる小売メディア、オフィス、博物館などのデジタルサイネージ用途に最適です。Wi-Chargeは以前からハードウェアパートナーとの連携を考えており、今後は電力供給技術の進展に専念する計画です。Digital Viewのフルカラーe-ペーパーディスプレイは、市場に出回っているほとんどのディスプレイと同様に、E InkのSpectra-6技術を使用しています。このディスプレイの電子機器は、Digital Viewによって開発されています。※このコンテンツは海外動向を日本向けに紹介するためにINVIDISが2024年8月18日に公開した記事を引用し転載しています。